ISO・Pマークの基礎知識

ISO【国際標準化機構（International Organization for Standardization）】とは、
スイスのジュネーブに本部がある工業標準の策定を目的とする国際機関で、各国の標準化機関の連合体の事です。
電気及び電子技術分野を除く全産業分野（鉱工業、農業、医薬品等）に関する国際規格の作成を行っています。
1947年に設立され、現在では150ヶ国以上が参加しています。
ISOマネジメントシステムの中でも最も多く認知されているのがISO9001(品質マネジメントシステム)で、その国内認証数は、40,000社以上にのぼります。
ISOが国際的な規格であることに対し、プライバシーマーク（Pマーク）は日本独自の規格で、JIS Q 15001：2006（PMS：個人情報保護マネジメントシステム）に適合した、適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等に与えられる「安心と信頼」のマークのことです。平成24年8月24日現在12,688社が認定を受けています。なお、Pマーク制度は、経済産業省の外郭団体である財団法人日本情報処理開発協会（通称JIPDEC）が運営しています。
上記のように、Pマークは2年に1度の更新審査があるのに対し、ISOの審査は毎年実施されます。（更新は3年に1度です）

企業がISOやPマークを取得するメリットは、
　・企業イメージの向上（第3者からのお墨付きである）
　・従業員の意識改善、業務効率改善
　・取引条件の緩和（入札要件にISOやPマーク必須など）
　・業務改善によるコスト削減
といった点が挙げられます。